「買取」の1番のメリットは、やはり、不動産売却まで時間がかからないという点でしょうか。「仲介」の場合には、いつ不動産が売却できるか予測を立てるのは難しいです。「早く売却したい！」「まとまった現金がすぐに必要」という人にとって「仲介」は適した売却方法とは言えません。

①仲介手数料がかからない
「仲介」と異なり、「買取」には仲介手数料がかかりません。

②買主の（内覧）案内が不要　（不動産業者の内覧は必要）
買主が物件を見ることは必須ですが、売主は住みながら家を公開しなければなりません。掃除や準備などに手間がかかります。「買取」は、不動産会社が内覧するだけで十分です。

③周囲に知られることなく売却できる
「買取」の場合には、不動産を売却することを近隣の人などに知られずに済みます。

「買取」のデメリットとして、市場価格より売却価格が安くなる可能性が高い。市場価格の6割から8割程度になる可能性もあります。なぜなら、不動産会社は買い取った後、リフォーム等を行ってから売却します、諸費用がかかり、不動産会社の利益もあり、市場価格より安くなってしまいます。

買取を断られる可能性もあります。
例えば、極端に需要が少ない場所にある不動産、リノベーションできないくらいに老朽化している、どうしても再販するのが難しい事情がある、上記のように利益が見込めない物件に対しては「買取」を断る可能性もあります。

不動産買取には、メリットとデメリットがあります。売主や不動産の状況によって向き不向きもあります。

「買取」が向いている人　短期間で売却したい人　周囲に知られずに売却したい人　売れにくい物件を売却したい人
「買取」は短期間で売却できるので「早く現金化したい」「買主が現れるまでいつまでも待てない」という人に向いています。

「仲介」が向いている人　なるべく高い金額で売却したい人　売却を急いでいない人　魅力的な物件を売却したい人
「仲介」は、なるべく高い金額で売却したいという人に向いています。魅力的な物件であれば、「仲介」を選んでも高く素早く売却することが可能です。

買取業者を最初から1社に絞らずに、多くの買取業者に見積もりを依頼しましょう。特定の不動産会社のみに依頼すると、足元を見られて安く買取られることもあるので注意しましょう。最近ではネットで一括査定もできるので確認するのも良いですね。